フランスOrangeのプリペイドSIMで1GBデータ通信+電話番号を格安でゲットした話(ドイツでも使用可能)

フランスOrangeのプリペイドSIMで1GBデータ通信+電話番号を格安でゲットした話(ドイツでも使用可能)

概要

最近フランスに出張に行く機会があり,マップの検索や日本との連絡のためにデータ通信を使いたいと思い,現地の通信手段について調べていました. 今回は,最近物騒なことから緊急連絡先として電話番号を持っておくと何かと助かるかもしれないと思い,現地でSIMを調達することにしました.

内容

  • 実際にフランス・ドイツに渡航した際に使用したOrangeのプリペイドSIMの調達方法と設定方法
  • たったの20ユーロで,最大2週間・合計1GBまでの4G高速データ通信が使える方法の紹介

国内で準備しておくもの

SIMフリー端末

まず,現地のSIMを使うためにはSIMフリー端末が必要です. 私は普段からASUSのZenfoneを楽天モバイルで使用しているため,ここはクリアです. 現在SIMフリー端末をお使いでない方,電話代も安くなりますので,この機会に楽天モバイルに乗り換えてみてはいかがでしょうか.

楽天モバイル

クレジットカード

フランスではVISAやMasterCardが大抵の店舗で使用できます. お持ちでない場合は,持っておくと便利でしょう.

楽天モバイルを契約される場合は,同時に楽天カードに申し込むと大量のポイント還元が受けられてお得です(MNP手数料が実質かかりません).

現地でSIMを調達する

さて,端末を準備して,いざ渡航です. 空港のショップに売っていることもありますが,外で購入するよりも高い金額になっている可能性がありますので,注意してください. 私は帰りにドイツを経由する計画でしたので,ヨーロッパ圏内でローミングとデータ通信が可能なプロバイダを探して,Orangeを選びました.

Orangeの店舗は街の中心部ならあちこちにありますが,予め滞在先に店舗があるか確認しておくとよいでしょう. 大抵の空港はフリーWiFiスポットが飛んでいますので,もし調べ忘れた場合もおそらく大丈夫です.

店員へのあいさつ

さて,問題の購入の仕方ですが… フランス語を話せる場合は何も問題ないわけですが,問題は話せない場合です.私も無理です. そんなあなたに,フランス滞在中何度もお世話になるであろうフレーズをご紹介します.

Bonjour! Parlez-vous anglais? (ぼんじょー!ぱれぶおんぐれー?)

こんにちは,英語を話しますか?

まず聞いてOuiと言われれば英語で話して大丈夫です. お店の場合,Nonと言われても英語を話す他の販売員に引き継いでもらえると思いますので,怖がらずにまずは聞いてみましょう. フランス語なしよりも,へたくそなフランス語のほうが数段マシです,たぶん. レストランや街中でも使える便利なフレーズなので,ぜひ覚えましょう.

購入

プリペイドSIMを買いたいと伝えてください. パスポートの提示を求められ,10ユーロ(2017年7月時点)で購入できます. 英語がわからない場合はそもそもこの方法は難しいと思いますが,どうしても現地SIMを手に入れたい場合は “プリペイド SIM テンユーロ” と連呼していれば通じるかもしれません. もちろん,対応していただいたあとはきちんとフランス語で Merci! とお礼を言いましょう.

設定

私が購入した際は「タバコ屋でリフィル(チャージ)用のカードを買ってね」と言われましたが,あらかじめ5ユーロ分のクレジットがついているため,SIMを挿して設定をすればすぐに使い始められます. 設定用の説明書やここから先に出てくる画面は,基本的にフランス語で書かれていますが,暗号解読みたいなものだと思って楽しみましょう.

私が入手したSIMの場合,申し訳程度に見開き1ページだけ英語の説明が載っていました(ほかのページには市街地のWiFiの設定方法や国際電話について事細かに書かれています,フランス語で). 使い始めるにはここの説明だけで十分ですので,さっそくやっていきましょう.

まずはSIMを挿入して電源を入れ直し, 225 に電話をかけます. そうすると,SIMが有効になり,電話番号がやはりフランス語で送られてきます.

これだけで使い始めるための基本的な設定は完了です.簡単でしょ? ただしこれだけではあまり使い物になりません.

Top Up (データ通信の上乗せ)

5ユーロ分のクレジットは電話と共用で,かつデータ通信の課金レートが微妙に高いため,Twitterを眺めたりしているとあっという間に消えてしまいます. したがって,電話番号の取得が終わったら,まずはじめにデータ通信の上乗せをすることをおすすめします. ちなみに,以下のすべてのステップは,OrangeのSIMを挿したスマートフォンからでも操作できます.

まずはOrangeのTop Upページにアクセスします.

フランスを選択し,先ほど取得した電話番号の先頭の0を抜かした9桁の番号を入力します.

Send top-up をクリックすると,プランの選択画面が出てきます. 滞在期間や使い方に応じて選択してください. 私の場合1週間の滞在で,特に動画を観たりせず宿のネットも併用していたため,10ユーロ1GBのプランでも半分程度余る結果になりました.

最後に,Continueをクリックするとアカウントの作成を求められますので,必要な情報を登録します. 電話番号には,上で入力したものと同じものを入力してください. 最後に,ログインしてクレジットカードで支払えばtop-upが完了し,SMSが届きます. これで安心してデータ通信を楽しめます.

ここまでで,プリペイドSIMの購入で10ユーロ,1GBプランのtop-upで10ユーロ,合計でたったの20ユーロです.おそらく最安の部類に入るのではないでしょうか. モバイルWiFiのレンタル相場がおよそ1日700円〜800円ぐらいであることを考えると,特に2週間ほどの中期間の滞在の場合,出費をかなり節約できます. ちなみにテザリングも可能でしたが,機種によってはできない可能性があります.

このツイートはフランスで見つけたSushiレストランの写真で,フランスから送信しています. スシヤキってなんやねんと思ったら,寿司と焼き鳥の店らしいです. 時差の関係であまり反応をもらえないことが多いです.

データローミング

OrangeのSIMはローミングに対応しており,特にヨーロッパエリアではデータ通信も可能です. ここでは,ドイツでのトランジットの時間に使用した際のことについてメモしておきます.

ローミングを有効にして対応するモバイルネットワークに接続すると,料金等についての説明のSMSが届きます. ドイツでは,Telekom.deが対応するネットワークだったと記憶しています.

Androidの場合,「データローミング(ローミング時にデータサービスに接続する)」をオンにすることで使用できるようになります. 上のスクリーンショットではローミングを表す「R」マークしか出ていませんが,データ通信が可能になると隣に「4G」等の表示が出ます. うまくいかない場合は,モバイルネットワークを手動で選択してみたり,電源を入れ直してみたりすると接続できるようになると思います.

ローミングと聞くと高額請求とか嫌な予感が頭をよぎると思いますが,今回のSIMは完全にプリペイドなので安心してください. Top upに関しても自分で操作をしない限りは料金を請求されません.

ちなみに,以下のツイートはこのSIMを使ってミュンヘンから送信しました.

Tips

  • #123# に電話をかけると,残高を確認できます.データ通信の残量の確認やリフィルもここから行えるようですが,フランス語を読む必要があります.
  • スリが心配な場合は,ストラップやカラビナでズボンにしばりつけると良いでしょう.ストラップごと盗られる可能性もゼロではないので,使わない際にはカバンの奥にしまいましょう. また,ファスナー付きの上着も便利です(飛行機の中は寒いので重宝します).
  • フランスの国番号は 33 です.フランス国外の人に番号を知らせる際は +33 を最初につけるのを忘れないようにしましょう.
  • とにかくあちこちフランス語だらけなので,必要に応じて辞書をゲットしましょう.

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まとめ

  • フランスOrangeのSIMを現地で購入して使用する方法を解説した
  • SIMカードとTop upの合計20ユーロで1GBまでの高速データ通信が2週間可能であることを示した
  • ドイツでのデータローミングが可能であることを示した

データ通信を上手に使って,よい旅をお楽しみください! Bon voyage!

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